5月25日 庄野佳孝の独り言
2025年05月25日
ホームページをご覧の皆様、こんばんわ。
ガレージエブリン大阪店 庄野 と申します。
独り言の前に先日2025年5月5日 ボクシングの聖地ラスベガスで4団体防衛線を行い
8回TKOで井上尚弥チャンピオンが防衛成功いたしました。本当におめでとうございます!!
今回は歴史的に凄い記録に到達したんです。まず30戦30勝27KO無敗、スペクタクル!!!
77年ぶりに元世界ヘビー級王者 ジョー・ルイスの世界戦通算歴代最多KO記録を今回の試合で23KOで更新、
4度目の4団体同時防衛も世界4階級王者 サウル・アルバレスに並ぶ世界最多記録、
フリオ・セサール・チャベスに並ぶ世界戦25連勝、歴代5位ですが世界戦通算25勝と記録づくめの試合でした!!
と前置きはこのぐらいにして、第2回目の庄野の独り言は第1回の終わりに告知しておりました
私の青春時代のヒーロー”浪速のジョー”こと辰吉丈一郎をご紹介いたします。しばらくお付き合いください!!
皆様は”BOXER辰吉丈一郎”をご存じでしょうか?若い方は知らないかもしれませんが、
辰吉選手が現役当時は圧倒的なカリスマ性とビッグマウスで大人気のボクサーでした!
戦績だけ見ると28戦20勝14KO7敗1分けと先ほど紹介した井上尚弥チャンピオンと比較すると全然大したことないと
思われるかもしれませんが、魂を揺さぶる熱い試合、生き様、一瞬のチャンスを見逃さないセンス、
全てがカッコ良く、記録よりも記憶に残るBOXERでした!
私は小学校から松濤館空手を始めて、空手こそ最強との思いで没頭しておりました。
その当時、月刊空手道という雑誌を購読しており、その雑誌の中でアマチュアボクシングで活躍した選手が
プロデビューするという特集で「空手の雑誌なのにボクサー」って思いながらその記事を読んで
明日のジョーの矢吹丈と名前が似ているなと頭の片隅に辰吉丈一郎と覚えてました。
この頃の時代背景は、井上尚弥が所属する大橋ジム会長 大橋秀幸や井岡一翔の叔父の井岡弘樹、赤井秀和など
ボクシングの事を知らなくてもしょっちゅうTVで試合の放送があり、ボクシングや格闘技を見る機会が多く、
私が高校2年生の時、たまたま深夜TVを見ているとボクシングの試合が放送されるところで
日本チャンピオンの岡部繁に辰吉丈一郎が挑戦するという放送会で、記憶していた辰吉がどんなボクサーか
写真でしか見たことが無くその辰吉の試合が見れると少し興味を持ってTV観戦いたしました。
何気なく見た試合ですが、私の人生観を大きく変えてくれた天才 辰吉 丈一郎 との奇跡の出会いでした!!
その時はボクシングの詳しい事など知らず、ただ殴りあうスポーツと思っていましたが
そのブラウン管の中の辰吉丈一郎はすごくリラックスしているように見えて、岡部繁のパンチを
パリングやスリッピング、ウィービングでかわし、懐にステップインして左ボディブロー、
岡部繁が返しの左フックを打ってきたら辰吉選手が軽くバックステップで一瞬で距離を開けて、
岡部繁のパンチの届かないところから、逆にカウンターのフリッカージャブを岡部繁にヒット
岡部繁の膝が崩れるような打撃で、素人が見ても圧倒的に試合を掌握しており、辰吉選手の攻撃は当たり
岡部繁の攻撃は空回りする、ボクシングの基本の打たせずに打つを体現!!
試合開始時は会場は岡部繁コールが多かったのに試合後半は後楽園ホール全体が辰吉コール!!
異次元の技巧で4R、岡部繁をコーナーに詰めた後のラッシングパワー、私のボクシングに対する先入観を完全に
ぶっ壊してくれた、今でも脳裏に焼き付いている最高のパフォーマンスの試合でした!
その試合を見てボクシングの虜になり、その約1年後に辰吉選手が8戦目でグレグ・リチャードソンから
WBCバンタム級世界チャンピオンを獲得した次の日、私は高校の帰りにそのまま大阪帝拳に入門しました。
憧れの辰吉さんはジムでみんなに気さくに声をかけてくれたり、フォームの指導してくれたり、有名人なのに
本当に偉ぶる事も無いし、練習している時は、動きが他のボクサーとは全く違うこれが同じ人間かと思うほどで
凄まじいオーラーを放ち、ボクサー辰吉丈一郎の凄みをより感じました!
私はどんどん辰吉丈一郎という希代の天才ボクサーに沼っていきました。
私の一番の自慢話になるんですが、私は辰吉選手とビクトル・ラバナレスの1戦目の試合の
大阪城ホールのスタッフでした!その時のスタッフジャンパーがタイトル画に張り付けてます!
(何故か庄野の辰吉秘蔵コレクション写真が貼り付けできず大変悔しいです<`〜´>)
VIP席のお客様のご誘導と辰吉選手の入場の時の花道のガードもやり、TVに一瞬映っております(笑)
その試合は対戦前にラバナレスの試合映像を見ても粗削りな荒々しいボクシングをする選手で
試合になると辰吉選手が圧勝すると思い込んでいましたが、試合開始1Rは辰吉選手のディフェンス力が凄まじく
このまま圧倒するのかなと感じた2R目、先ほどのラウンドとは全く違う辰吉選手の動きで目を疑うような光景、
ラバナレスのパンチを避けるタイミングが全く合わず被弾し、どんどん削られていく試合展開、
明らかに動きが悪くその後は皆様ご存じのように9RTKO負け、試合会場であまりのショックに大泣きしました。
その後私自身、ボクシングで開花する事なく競技を離れましたが変わらず辰吉選手を応援し続けましたが
辰吉丈一郎は本当に波乱万丈で紆余曲折があり、負ける試合が増えていきました。
世間では「もう辰吉はダメじゃないか」と辰吉人気も少し陰りが見えてきた時に、世界挑戦の話が出てきました。
その相手はタイの英雄 シリモンコン・ナコントン・パークビューという20戦無敗、20歳の若きチャンピオンで
過去の試合も圧倒的に強い印象のチャンピオンに辰吉選手が挑戦するので会場で応援したい思いが強くなり
その当時私は兵庫県の三木市に仕事の関係で住んでいましたが大阪ドームまで試合観戦にいきました!
少し早めに会場入りして席に着いて、前座の試合観戦をしながらメインイベントを楽しみにしていましたが
その日は明らかに観客が少なく、回りで「今日は辰吉は負ける」と言っているにわかファンが多く、
試合前から辰吉を本気で応援出来ない人達と口論になったり、私が試合前からヒートアップ!!
いざ試合が始まると前評判ほど強さを感じないシリモンコンに、辰吉選手優勢でラウンドが進み、
7Rシリモンコンが盛り返しはじめ、辰吉選手に強打をヒットする場面が続き、冷っとしたその刹那に
辰吉選手が伝家の宝刀左ボディーブローを炸裂、シリモンコンの体が九の字になり先ほどまで力なくパンチを
打ち込まれていた辰吉選手が起死回生のラッシュでシリモンコンをKOするという下馬評を覆して世界チャンピオンに
返り咲いた凄い感動的な試合で会場全体が歓声で地響きするくらい震えて嬉し泣きしました!!
私にとって辰吉丈一郎はたくさんの感動を与えてくれて、青春の全てと言って過言でないくらい情熱を傾けて
今現在でも岡部繁戦で見た才能の輝きは色褪せる事なく私の記憶に残り、
ボクシングで天才といえば、私は自信をもって 辰吉 丈一郎 と皆様にお伝えしたいと考えています!!
現在のボクシング界は才能に溢れた選手、特にバンタム級には4団体それぞれのチャンピオンが全て日本人という
群雄割拠の激戦区、そこに挑戦しようとする私が考える現役の天才ボクサーもいます。
6月にもそのバンタム級で2団体統一戦があり、もう一人の天才ボクサーも試合します。
また次の機会に私の思う天才ボクサーを紹介したいと思います。
思いの丈をぶつけた独り言 お付き合いいただきありがとうございました。
また第3回 楽しみにお待ちください!!
by大阪店 庄野
それとご紹介遅くなりましたが5月11日、GARAGE EVERYN SAKAI がグランドOPEN!!!
凄い高級感溢れる店舗、精鋭のスタッフ在中のスペシャルな店舗、皆様 ご都合良ければ
GAREGE EVERYN SAKAI お立ち寄りください!!