トランスミッション異常

2021年02月17日

 

 
 

 

 

 

 

本日はトランスミッション異常でご入庫いただいたE93/335iの修理を進めております。

 

 

 

 

 

 

入庫時お客様の話では「どうにかこうにか走ってきましたが、バックはしないです」とのこと・・・。

 

 

そんな状態で兵庫県から乗ってきたの?と思いつつ、まずはテスターでの診断からです。

 

 

 

 

 

 

ミッション内部関連の故障メモリーが複数のっていますね。

 

 

とりあえずオイルの汚れや量を点検しましたが問題なさそうです。

 

 

となればトランスミッション本体の交換となりますね!と言われるショップもあるかと思いますが、

 

 

ミッション内部のあるパーツを点検してみなければ断定できません。

 

 

お客様に事情を説明し、了解を頂きましたので分解スタートです。

 

 

 

 

 

 

オイルを排出し、オイルパンを外します。

 

 

 

 

 

 

 

シールスリーブとメカトロニクスを外していきます。

 

 

 

 

 

 

異物混入を避けるため、ここからの作業は基本ゴム手袋をするか素手によるものです。

 

 

手がオイルまみれで垂れてきても「神様、仏様〜!」とつぶやきながら、ようやくメカトロが外れました。

 

 

 

 

 

 

これです!このパーツを目視点検するためにここまで行う必要があるのです。

 

 

よく見ると・・・。

 

 

 

 

 

 

原因が分かったこの瞬間の気持ちはメカニックなら分かると思いますが・・・赤〇内の亀裂!皆様分かります?

 

 

ここ、オイルの通り道となるのですがパックリ割れています。

 

 

この亀裂が原因で油圧がかからず、今回のトラブルとなっていたようです。

 

 

 

 

 

 

新品のものと交換し、メカトロを規定トルクにて組み付けます。

 

 

 

 

 

 

 

シールスリーブとフィルターが内蔵されているオイルパンも新品のものと交換!

 

 

あとはテスターで温度を測りながらオイルを規定量注入し、故障メモリーをリセット!

 

 

走行テストで問題なければ完了となるのですが、今日は時間の関係でここまでとさせていただきます。

 

 

by今村

 

 

 

 

 

 

 

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