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二級整備士・稲数の試乗インプレッション・・・レクサス LC500編

2026年04月24日

 

二級整備士・輸入車オタクの稲数 侑哉です。

 

 

 

メカニックとしての視点」そして「車オタクとしての視点」から私が感じた様々な車の乗り味、

 

 

 

魅力等を忖度抜きで解説で紹介していくコーナーです。

 

 

 

少しマニアックな話も含めて皆様に車のことを知っていただければなと思います。

 

 

 

 

今回のレビューはこの車!!!

 

 

 

 

 

 

レクサス LC500編!!!

 

 

 

 
 
 

・スペック

エンジン形式 2UR-GSE

最高出力 477PS(351kW)/7100rpm

最大トルク 55.1Kg・m(540N・m)/4800rpm

種類 V型8気筒DOHC

総排気量 4968cc

 

 

 

 

 

 

・「匠」が仕上げた妥協なきGTカー

 

 

 

今回レビューする車は初登場の国産車、その中でもレクサスのフラッグシップであるLC500!

 

 

 

登場から約10年間、改良を続け生産され続けたモデルで、私が高校生の頃に登場した車です。

 

 

 

当時、初めて見た際にその先鋭的なデザインを見て「何だこの車!?」と驚いたのも覚えています。

 

 

 

 

 

 

実際にデザインを始めとして、LC500はレクサスが描いた理想像を余すことなく取り入れた画期的なモデル。

 

 

 

今回はそんな日本が誇るフラッグシップを、あえて外国車がメインとなるエブリンにおいて、そしてBMW好きな私からの独自の視点でLC500実力を確認していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・不可能と言われたそのデザイン

 

 

 

先鋭的なデザインはLC500最大の魅力です。

 

 

 

(コンセプト LF-LC)

 

 

LC500の前段階であるコンセプトカーLF-LCは当時、そのデザインから様々な意見が飛び交いました。

 

 

 

レクサスは、発表時、「LC500はLF-LCのデザイン要素を殆ど受け継ぐ」と公言。

 

 

 

しかし、業界関係者は懐疑的な反応でした。

 

 

 

コンセプトカーは、一般的に量産車になる過程でコストや安全性により多くの部分が変更されてしまうからです。

 

 

 

しかも、LF-LCはコンセプトカー基準で見ても画期的なデザインです。

 

 

 

低すぎるボンネットはエンジンを内部に収めるのは不可能と言われ、彫刻のようなボディライン、攻めすぎた造形は、「市販化は不可能」と言われました。

 

 

 

 

 

 

そして2017年にLC500はLF-LCからデザインを殆ど変更せずに登場

 

 

 

LF-LCよりもさらに洗練されたデザインで登場しデザイン賞も多数受賞。メディアからの注目も集め、当時のモーターショーの主役級の扱いでした。

 

 

 

 

 

 

 

当時、様々な新型車が発表されましたが、LC500ほど先鋭的なデザインの車は存在しませんでした。

 

 

 

レクサスの公言は単なるハッタリでは無かったのです。

 

 

 

 

 

・没入するコックピット

 

 

 

LC500内装も妥協していません。

 

 

 

 

 

 

内装の高級感は当然ですが、レクサスの思想として「五感での体験」というものがあります。

 

 

 

・視覚(デザイン)

・聴覚(クリック音)

・触覚(感触)

 

 

 

この3つのポイントを中心に様々な工夫が施されています。

 

 

 

 

 

 

スイッチを押したときの重さ、音、質感全てを最も心地よいモノにすることによりレクサスに乗っているという体験を提供

 

 

 

人は触れた瞬間に品質を判断すると言われています。

 

 

 

ドアを閉めた音、スイッチの感触、ノブの周り方など細かい部分ですが、日常的に触る部分なので、意外にも質に作用します。

 

 

 

 

 

 

包まれている様な内装の造形も含め、より運転に集中できる設計。

 

 

 

何時間走っていても他所に気が散るということはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

IS-Fのように左右に移動するメーターも洒落ています。

 

 

スポーツ+モードにするとかつてのレクサスLFAをオマージュしたようなメーターもあります。

 

 

 

白く光るので夜間の運転には眩しいですが・・・「これはLFAから繋がるレクサスのフラッグシップ」と主張しているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

・速さではなく質

 

 

 

 

 

 

エンジンは477馬力を発揮する5LのV8自然吸気と、ダウンサイジング化される現代とは真逆をいく大排気量エンジン。

 

 

 

特徴は何よりもその運転しやすさ

 

 

 

加速性能は大排気量譲りのトルクですが、NAエンジン特有のスムーズな回転数の上昇、リニアな加速感、そして何よりも心地よい排気音

 

 

 

 

 

組み合わされる10速ATの完成度は高く、求める加速力に対して適正なギアを選択してくれます。

 

 

 

ギヤの変速は非常に丁寧。高級なコース料理のように「こちらが8速になります」「こちらが9速になります」と段階的に丁寧に繋いでいきます。

 

 

 

車重は約1900キロと重量級ですが、クルマの動きは非常にシャープで、鋭く動いてくれます。

 

 

 

 

 

 

ボディの剛性もかなり高いですが、ここで注目したいのが、シャープで頑丈でありながらも乗り味はしなやかであるということ

 

 

 

例えばG20型3シリーズがそうですが、ボディの剛性が高い方が乗り味が硬くなってしまうのは自然なことです。

(G20 320dのレビューはこちら)

 

 

 

 

 

しかし、LC500は硬すぎるということもなく、非常に乗り心地が良いです。

 

 

 

特に高速域では直進安定性が高く、乗れば乗るほど良さが分かってくることと思います。

 

 

 

FRなので挙動は素直なのも良いポイントです。

 

 

 

 

(後輪操舵システムも搭載)

 

 

 

 

 

 

・評価軸は時間

 

 

 

LC500に対して世の中の風当たりが強いと私は思います。

 

 

 

GTRやM4に対してスペックが低い」「運転していて楽しくない」と批評を受けることも多い車ですが、私はそれに対して評価する軸を間違えている不当な評価と言いたいです。

 

 

 

 

 

 

LC500は「究極のGTカー」として開発された車であって「サーキットを最速で走る車」としては開発されていないからです。

 

 

 

評価を速さやタイムに置けばこのクルマは平凡に映るかもしれません。

 

 

 

しかし、評価を「運転している時間」に置き換えた場合、その印象は180度変わる車と言い切れます。

 

 

 

長距離での快適性、NAエンジン由来のフィーリング、操作の質感、そして運転している時間の豊かさ。

 

 

 

数値上のスペックで語られやすいこの時代においてLC500は

 

 

 

数値だけでは現れない部分において、走り続けることに価値を見出す人にとってはこれ以上ないパートナーとなってくれる存在

 

 

 

 

 

 

ある人はこの車をつまらないと評価するかもしれませんが、またある人にとってはこれ以上ない一台になる。

 

 

 

LC500とはそういう車です。

 

 

 

 

以上

 

 

 

二級整備士・稲数の試乗インプレッション・・・レクサス LC500編でした。

 

 

 

 

 

 

 

前回

 

ポルシェ911 GTS(991.2)

 

 

 

 

 

 

 

 


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