二級整備士・輸入車オタクの稲数 侑哉です。
「メカニックとしての視点」そして「車オタクとしての視点」から私が感じた様々な車の乗り味、
魅力等を忖度抜きで解説で紹介していくコーナーです。
少しマニアックな話も含めて皆様に車のことを知っていただければなと思います。
第三回目は・・・
BMW Z4 M40i(フルカスタム)!
・スペック(ノーマル状態)
エンジン形式 B58B30B
最高出力 387PS(285kW)/5800rpm
最大トルク 51Kg・m(500N・m)/1800~5000rpm
種類 直列6気筒DOHCターボ
総排気量 2997cc
・試乗の感想
まず驚いたのは「乗りやすさ」
Z4というと2シーターオープンの代名詞ですが、車高が低いため乗り降りに多少不便を感じますが、
それ以外にしんどさを感じることはありませんでした。
路面の衝撃のいなし方やエンジンのフィーリング、車体の剛性など様々な部分で「乗り心地がいい」と感じました。
(日本にはM40iモデルから導入されました)
・正確なステアリング
ここまでカスタムされたZ4、
驚いたのは「ステアリングのキレ」。
1度決めたハンドルの切れ角に対して、足を取られることなく「バシッと決まる」印象。
路面からの情報はしっかり伝わるが、それに対して怖さや疲れる等もなく、地面に張り付きながら曲がってくれます。
シートが低い位置にあり、昔ながらの「ロングノーズ・ショートデッキ」ロールは全く感じません。
重心の低さは勿論、それによって感じるボディの剛性は随一、オープンボディという構造的不利を抱えていますが、ボディの強靭さはそれを忘れさせるほどです。
(随所にあるCPM補強、コーナーを曲がった際に感じる強靭なボディは感動すら覚えます)
・「優等生」ではない
エンジンは非常に滑らか、スパルタンという雰囲気は無く、スムーズです。
スムーズで滑らかなエンジンは「刺激が無い」とも言えますが、M40iのエンジンは「完全に安全」というわけではなく、高回転域になると後ろが滑り出す「危険性」を持ち合わせています。
エンジンの回転数に応じて聞こえてくる「ツーリングカーのような吸気音」、アクセルを抜いた際の「花火のようなバブリング音」、乗りやすさを持ち合わせていながらも刺激を感じるカスタムで、端的に言えば「心地よい」フィーリング。
(FTP製チャージパイプを搭載)
(マフラーはアクラボビッチ、過激なバブリング音を奏でます)
・捨ててはいない「快適性」
「2シーターオープン」と聞くと狭くて乗りずらい車というイメージですが、Z4は乗りやすく快適です。
低いシートはアクセルペダルにまで足を延ばすような姿勢。イメージで言うと床に置くタイプのソファに座っている形。
シートのホールド性は高いですが乗り降りに引っかかる事もなく「座りやすい」
手を伸ばさず直感的に触れるスイッチ類やショートストロークなシフトノブなど、
細かな部分にもBMWとしての「ドライバーズカー」として運転に集中できるこだわりを感じます。
(車自体は低いですが視界は良好)
(ワイヤレス充電やクルーズコントロールも完備)
・カスタムカーの是非
ここまでご覧いただいた皆様には「カスタムしてるから良いのでは?」と思われる方がいらっしゃると思います。
確かに「フルカスタム」と言える今回の車ですが、前提として「ベースが良くないと成り立たない」と言い切れます。
いくらカスタムしてもボディの設計やエンジンそのものまでは変えることが出来ないからです。
エクステリアのカッコよさはベース車がカッコいいから、乗り心地のよいエンジンはベースのエンジンが良いから。
当然かもしれませんが、「元が良いから」成り立つカスタムカー、種類は千差万別ですが、どの車も世界に1台しか存在しません。
このZ4も、その1台なのです。
以上
二級整備士・稲数の試乗インプレッション・・・BMW Z4 M40i(フルカスタム)編でした
(余談ですがこのZ4、私も本気で欲しいと思う1台です)
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