二級整備士・稲数の試乗インプレッション・・・BMW 3シリーズ 320d(G20)編

2026年02月05日

 

二級整備士・輸入車オタクの稲数 侑哉です。

 

 

 

メカニックとしての視点」そして「車オタクとしての視点」から私が感じた様々な車の乗り味、

 

 

 

魅力等を忖度抜きで解説で紹介していくコーナーです。

 

 

 

少しマニアックな話も含めて皆様に車のことを知っていただければなと思います。

 

 

 

 

2026年第二弾のレビューはこの車!!!

 

 

 

 

 

BMW 3シリーズ 320d(G20)編!!!

 

 

 

 
 
 

・スペック

エンジン型式 B48D20B

最高出力 190馬力(140kw)/4000rpm

最大トルク 40.8kg・m(400N・m)/1750rpm~2500rpm

種類 直列4気筒DOHCターボ(ディーゼル)

総排気量 1995cc

 

 

 

 

 

 

・「よくできた車」のディーゼルという選択肢

 

 

 

今回レビューさせて頂く3シリーズは、以前レビューした330iと同型、G20系のディーゼルモデル。

 

 

(3シリーズ 330iのレビューはこちら)

 

 

 

欧州車ではかねてよりディーゼルエンジンが人気で、BMWに限らずアウディやベンツ、ドイツ車以外でもプジョーやボルボまで様々なメーカーにディーゼルモデルが存在します。

 

 

 

今回はそんなディーゼルモデルがなぜ人気なのか、「今どきのディーゼル」はどうなのか、様々な視点からBMWの基本型である3シリーズという車で確認していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

・商用車だけにあらず

 

 

 

まず最初にそもそもディーゼルエンジンとは何かという所から始めましょう。

 

 

 

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの大きな違いはエンジンの燃焼方式です。

 

 

 

ガソリンエンジンは圧縮し高温になった空気にスパークプラグを添加させガソリンを爆発させ、動力を得ます。

 

 

 

ディーゼルエンジンは圧縮し高温になった空気に燃料を噴射して自然発火させます。

 

 

 

スパークプラグが存在せず、燃焼室全体で一気に爆発するというのが最大の特徴。

 

 

 

 

 

 

乗り味の違いとしては、ディーゼルエンジンは低回転のトルクが強いというところがポイント。

 

 

 

低回転域で強力なトルクが出るため、特に重たい荷物を運ぶトラックやバンに採用される例が多く、今日の日本の物流を支える心臓と言えるでしょう。

 

 

 

また、低回転域がメインとなるので、高負荷になりにくく、耐久力が高いのも特徴です。

 

 

 

総じて、商用車向きと言えるエンジンですが、320dは商用車ではありません。

 

 

 

しかし、ディーゼルエンジンのメリットを最大限生かした、または生かせるような完成度になっているのがこの1台です。

 

 

 

 

(エンジン自体はF30型から一新された新型のエンジン)

 

 

 

 

 

 

・時代は変わった

 

 

 

まずエンジンを始動すると、昔ながらのディーゼルエンジンを知っている人はその静粛性、少ない振動に驚くことと思います。

 

 

 

正に「昔とは違う」と言い切れるエンジン、かつてのディーゼルエンジンを知っているほど驚かされるはずです。

 

 

 

振動、うるさい音などかつての欠点は無くなったにも等しいですが、メリットは引き継いでいます。

 

 

 

例えば燃費の良さによる経済性の高さ。リッター約15キロは大きなメリットで国産のHV車並みです。

 

 

 

確かに回して楽しむような感応性はありませんが、ここまでの完成度だと「普通車にディーゼルエンジンはアリ」と思わされます。

 

 

 

 

(昔を知っている人ほど味わって頂きたい所です)

 

 

 

 

 

 

・デメリットを見せない設計

 

 

 

当然、ディーゼルエンジンには欠点があります。

 

 

 

まずは高回転、高負荷域ではトルクが出ないというところ

 

 

 

320dにおいては4000から上の回転数ではナーバスに感じる場面はありました。

 

 

 

しかし、そもそも高回転域を使用する必要はありません。

 

 

 

ギアの段数は8AT、多段となったギアを利用し、回転数を低く維持したまま、変速していくことでトルクを維持

 

 

 

ディーゼルエンジンの一番おいしい所を使っていける設計になっています。

 

 

 

一般的な道では1500回転程で巡航が可能です。

 

 

 

 

(排気音は少し物足りませんが逆に言うとうるさくありません)

 

 

 

 

 

 

・流石の出来のシャシー

 

 

 

G20型3シリーズ共通の特徴ではありますが、F30型と比較して足回りがかなり硬く、またボディの剛性もよりガチガチになっています。

 

 

 

これが330i、M340iといったスポーツグレードなら割り切れますが、320dではエンジンの静粛性がかなり高いのが災いして、逆に路面の振動感や突き上げ感はかなり感じるのが正直なところ。

 

 

 

しかし高速道路など速度が出る場面ではそれらがメリットに変わります。

 

 

 

脚は硬いと言いましたが、逆に不快な揺れは無く、逆に言えば脚がしっかり路面に追従しているという印象。

 

 

 

3シリーズが持つ高いハンドリング性能、ステアリングのしっかり感はディーゼルモデルでも変わらずで、低い重心でロールも少なく、操作性が高く「運転しやすい」という強力なメリットを持っています。

 

 

 

 

(こんなに強力なブレーキがついているディーゼル車も珍しいです)

 

 

 

また、G20型もう一つの特徴としては4WDというところ

 

 

 

安定性の高さに起用するのは当然ですが、ディーゼル特有の太いトルクと合わせて強力な加速力も道合わせています。

 

 

 

 

(XDriveとなったのもF30型との大きな違い)

 

 

 

 

 

・誰に向いている?

 

 

 

ディーゼルエンジンの重大な欠点がもう一つあります。それはススが溜まりやすいということ。

 

 

 

詳しい説明は割愛しますが、エンジンの特性上ちょい乗りを繰り返す、アイドリングが長い等の状況ではエンジンのフィルターにススが詰まって故障などを引き起こす可能性があります。

 

 

 

定期的にススを燃やす必要がありますが、方法は簡単で、定期的に高速走行などを行いエンジンを温めれば問題ありません。

 

 

 

これだけ聞くと少し面倒に感じる方々もいらっしゃることと思いますが、私はこれはデメリットになり得ないと思います。

 

 

 

数ある自動車メーカーの中でBMWという選択をする方々は恐らく「運転が好き」という方が大半でしょう。

 

 

 

エンジンを温めてススを燃やす=定期的にドライブに行く。これだけで問題は解決します。

 

 

 

3シリーズが持つ走行性能の高さ、それに組み合わされる「スポーツディーゼル」は逆に定期的に運転を楽しまないともったいないというもの。

 

 

 

高速道路、山道、ワインディング。あらゆる面で楽しめる経済性の高いスポーツディーゼルは万能な車で、正に運転が好きだが経済性を求めるあなたにはピッタリな1台

 

 

 

合理的で満足できる

 

 

 

これがG20 320dの本質でしょう

 

 

 

 

 

 

以上

 

 

 

二級整備士・稲数の試乗インプレッション・・・BMW 3シリーズ 320d(G20)編でした。

 

 

 

 

 

 

 

前回

 

 

 

メルセデスAMG S63クーペ

 

 

 

 

 

 

(「万能」という言葉が正に合っている車です)

 

 

 

 

 

 

 

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