庄野 佳孝の独り言

2025年11月25日

みなさまこんにちは。今回の独り言は第3回の終わりに告知していました私が考える天才ボクサーを

 

ご紹介しようと考えておりましたが、昨日ボクシング界で大きなニュースがありました。

 

11月24日、バンタム級で日本人同士のビッグマッチ 中谷潤人チャンピオンが王座返上して空位になった

 

チャンピオンベルトをかけて 那須川天心と元世界チャンピオン 井上拓真のバンタム級王座決定戦が行われました。

 

緊急で独り言内容変更いたしまして特別編をお送りしたいと思います。

 

バンタム級とスーパーバンタム級が日本ボクシング史上の最大の盛り上がりを見せる状況になっている為、

 

皆様にお伝えしたく急遽話題をかえさせて頂きました(笑)

 

 

 

まずは前回庄野3回目の独り言のすぐあとに、スーパーバンタム級の井上尚弥チャンピオンと元スーパーバンタム級2団体

 

統一チャンピオン ムロジョン・アフマダリエフの防衛戦が行われました。

 

この試合は井上尚弥チャンピオンが完全に支配して圧倒的判定勝利となり防衛を果たしました。

 

普通のチャンピオンの防衛線なら判定勝利といえど「よくやった」となるところが、

 

井上尚弥チャンピオンの場合、存在と戦績がチート過ぎてKO勝利でなく判定勝利と聞いて

 

嬉しさより残念とさえ思えてしまう境地まで上り詰めている存在なんです。

 

スーパーチャンピオン井上尚弥の実弟 井上拓真が昨日、那須川天心とWBCバンタム級王座決定戦を行い、

 

結果 大差判定勝利でWBCバンタム級 NEWチャンピオンとなりました。本当におめでとうございます!!

 

どちらが勝利するが試合前から有識者の間で白熱した議論が展開されておりましたが、

 

私 庄野は中盤以降に那須川天心選手がTKOもしくは大差判定勝利と予想してボクシングトーク仲間と

 

お話していたんですが、今回は勝敗予想が大きく外してしまいました。

 

BOXINGトークの仲間、井上拓真チャンピオンに深くお詫びを申し上げます。m(__)m

 

私は那須川天心選手がキック時代もボクシング転向後もずっと応援してきました。

 

類まれな格闘技センス、反応速度、カウンター精度ステップワーク、どれをとっても天賦の才があり

 

必ず世界チャンピオンになりバンタム級戦線の一躍主役に躍り出ると思っておりました。

 

今回の試合を振り返ると1,2ラウンドは拓真選手が緊張しているようで動きが硬く、距離感と、カウンターで

 

天心選手が拓真選手を圧倒、このまま試合を完封するんじゃないかと期待させる立ち上がりでした。

 

3ラウンド以降から拓真選手が間合いを詰めて天心選手のカウンターやスピードに対応してきて

 

パンチをすこしづつ被弾しなくなりました。

 

 

拓真選手の対応力が高く3ラウンドから修正してきて出鼻にカウンターを被弾しずらくなるとステップインが

 

どんどん鋭くなりジャブが当たるようになり攻撃パターンが増えて、天心選手が逆に手数が出ずらく、

 

攻撃が単調になっているようでした。

 

WBCルールの4ラウンド終了後に採点公開では点数はドローと発表されました。

 

私の採点はで天心選手が優位かなと感じていたので採点を聞いた時に少し違和感を覚えました。

 

5ラウンドからは天心選手が拓真選手をどう攻略するかなと楽しみにしていましたが拓真選手の動きが良く、

 

なかなか攻撃の糸口を掴めずに攻めあぐねていました。

 

6ラウンド以降からは拓真選手が天心の動きを見切ってきてディフェンスがしっかり出来ておりパンチの空振りを誘い

 

スタミナを削り、天心選手のハンドスピードとパンチの精度が落ちてきてると感じました。

 

天心選手が攻め方を迷っているように単発のパンチやけん制にもならない捨てパンチが目立つようになって

 

あきらかに八方塞がりになっており、拓真選手のボクサーとして引き出しの多さと地力の高さを感じました。

 

 

拓真選手が優位に試合を進めながら11ラウンドではより攻撃的になり、このラウンドは必ず取る、

 

判定にもつれ込んでも負けないようポイントを確実に取り切るという明確な意思が見えました。

 

最終に12ラウンドは天心選手が自分から攻撃を仕掛けましたが逆に拓真選手が天心選手にペースを握らせないよう

 

攻撃の手を緩めず、絶対に負けないという意地を痛烈に示して天心選手を封殺!終了のゴングが鳴った瞬間の

 

双方の選手の表情で判定結果を聞くまでも無く勝敗が決まっている状態でした。

 

 

今回の王座決定戦は拓真選手はかなりのプレッシャーの中でコンディションを仕上げて、戦前の試合予想では

 

塩試合になるのではないかという話も多かった中でかなりのハイレベルな攻防のテクニカルな名試合となり

 

見応えがありました。

 

ダウンを取っていないからパンチが弱いとか、倒しきれないから弱いとか本来のBOXINGの醍醐味ではない見方する

 

にわかファンが多くなり、ボクシングを愛して33年の私としてはBOXERの熱い思いのぶつかり合いを

 

感じて、ボクシング観戦を楽しんで欲しいと思っております。

 

応援していた天心選手は負けてしまいましたがこの試合は拓真選手が見事で勝つ事が必然だったと思える

 

記憶に残る今年の庄野のベストバウトとなりました。

 

負けた天心選手もキック時代42戦無敗、ボクシング転向後7戦無敗と来てましたが

 

プロ競技として生涯戦績に初めて土が付きましたが、決して天心選手の評価が下がる内容ではなく、

 

偉大な井上拓真というBOXERと勇敢に戦って敗戦した名誉ある1敗と僕は思います。

 

 

ですが天心選手の今回の試合でウイークポイントかなと感じた点もありました。

 

ショートレンジ(超接近戦)でのパンチの回転力と決定力が不足していると感じたのでおそらく

 

キックBOXERはショートレンジであまり回転系のパンチの応酬が少なく、膝蹴りや天心の場合はどう回し蹴りなど

 

トリッキーな攻撃を得意としていたと記憶しているのでここがBOXERとして煮詰めれていないポイントかと

 

庄野なりに感じました。

 

まだまだバンタム級戦線は強い選手がたくさんいるので、その厚い選手層の中でまたチャンピオンに挑戦出来る

 

権利を獲得するための有力選手との試合が楽しみです。

 

勝ち続ければ近い将来井上拓真チャンピオンと再戦が見れるかもしれないし、同じキックボクサーからの

 

ライバル武居由樹選手との試合が組まれるかもしれないし勝って進むストーリーと違う新たな伝説が生まれる展開

 

が待っているかもしれないので、その一瞬一瞬に命を懸けるBOXERの生き様は本当にドラマチックで美しいです。

 

そのBOXERとしての最終到達点が井上拓真の実兄 井上尚弥で最高峰のステージのラスベガスで

 

ビッグマッチをする事になるかもしれないですよ!!

 

負けたというだけでの評価ではなくそのBOXERの生き様や試合内容を見て皆様、選手を応援して欲しいです。

 

来月12月27日は元バンタム級チャンピオンの中谷潤人(バンタム級王座返上)と井上尚弥チャンピオンが

 

同日にそれぞれ試合を行います。

 

中谷潤人は1階級上げてスーパーバンタム級で、井上尚弥チャンピオンはWBC1位アラン・ピカソと防衛線を行います。

 

双方が勝利すれば来年中にまた日本人同士の世紀のビッグマッチが開催される可能性が高く

 

世界中から注目されております。

 

バンタム級に負けず劣らずスーパーバンタム級でもドラマが生まれそうですので少しでもボクシングにご興味が

 

おありでしたらガレージエブリンでお車を私からご購入頂き、商談の際に日本ボクシング界活性化の為

 

是非私とBOXINGトークを花咲かせましょう!

 

以上 庄野 佳孝の独り言でした!!

 

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