本日の車検整備・・・
2025年05月31日
本日は、車検で入庫いただいたお車の整備風景一部をご紹介します。
お車は マツダ CX-5 XD Lパッケージ
ガレージエブリンの管理ユーザー様で、以前注文販売でご依頼頂きましたお車になります。
車検ではまずリフトアップ、上から下からの目視点検、
テスターでの車両診断、各消耗品の点検を行い
お見積りを作成。
お客様に連絡を取り、整備メニューを相談の上決定します。
今回は点検時に気になりました点と、車検基本整備の
・エンジンオイル交換
・オイルエレメント交換
・リアブレーキパット交換
・ブレーキフルード交換
・ベルトオートテンショナー交換
・エアエレメント交換
・エアコンマイクロフィルター交換
・ワイパーゴム交換
を致しましたので、順番にご紹介していきます。
では、早速エンジンオイル&オイルエレメント交換になります。
<エンジンオイル交換中>
<エンジンオイル交換後>
<オイルエレメント交換後>
次に、リアブレーキパットの交換になります。
点検の際にフロントブレーキパットは、まだ残りがありましたので、
今回は、リアブレーキパットのみ交換です。
ブレーキパットを、取り付ける前に 少し豆知識
ブレーキパットやディスクローターには、ブレーキの制動を良くするため
細かい凹凸が入っています。
そのため、新品のブレーキパットに交換した直後は、
新品ブレーキパットの角が鋭利で平らであり、
尚且つディスクローターも新品ではないので、摩耗により平面ではない場合もあります。
その場合、ブレーキパットとディスクローターの当たる面が、
部分的にしか当たらず、本来の制動力が発揮できないなど
一時的にブレーキを踏んだ際に、ブレーキ鳴き(異音)がする
などの問題が発生する場合もあります。
一般的な当たりつけ(ブレーキパットの慣らし)には、
一般道を200〜1,000?走行することで、馴染むといわれていますが
慣らしの間、急激な加速や急ブレーキによって、
適切でないあたり面(表面の形状)になることもあります。
それらを事前に防ぐため、ひと手間ではありますが、
ブレーキパットの角を少し削り、ディスクローターとの
あたり面(表面)が、より早く適切に馴染みやすくする方法があります。
そちらが、下記の画像です。
<赤丸部分 角を削ったもの>
<リアブレーキパット&ブレーキパットセンサー交換前>
<左側取り外したブレーキパット 右側新品ブレーキパット>
<リアブレーキパット&ブレーキパットセンサー交換後>
次にブレーキフルードの交換になります。
ここで、少しブレーキフルードについてご説明させてください。
なぜ、ブレーキフルードは交換する必要が あるのかについて
まず、ブレーキフルードは何の役割をしているのか から説明します。
ブレーキペダルを踏んだ時の力を、ブレーキキャリパーに伝える際
に力を油圧によって変換させてより正確に伝える役目をしています。
力を変換させる際に、多少の熱を持ちます
例えば 坂道などで、ブレーキを多用した際に
皆様一度は、耳にしたことがあるかと思いますが
「フェード現象」と言って熱によりブレーキが効かなくなる
現象がありますが、それとよく似ている「べーパーロック現象」と
言ってブレーキペダルを踏んでいるのに正確に力を伝えられず、
ブレーキが効かなくなる現象があります。
前者のフェード現象は、ブレーキパット・ディスクロータが関係していますが、
後者のべーパーロック現象は、ブレーキフルードが関係しています。
フェード現象も説明していると長くなってしまいますので、
またの機会に説明させていただければと思います。
べーパーロック現象に何が関係しているかというと、
ブレーキフルードが高熱を持った際に、
ブレーキフルードは液体ですので、
沸騰してしまい、気泡を発生させてしまいます
そうなると、ブレーキペダルからの力を
正確に伝えることができなくなり、
最悪の場合、ブレーキが全く効かなくなり止まることができなくなります。
このような事態を防ぐため、
ブレーキフルードには、それぞれの車に適した沸点が設定されています。
しかし、ブレーキフルードの経年劣化や極わずかな湿気による水の混入によって、
適切な沸点で、沸騰してくれなくなります。
よって、ちょっとした連続的なブレーキなどですぐに沸騰してしまい
ブレーキの効きが悪いという事態になります。
これらを予防するために、定期的な交換が推奨されています。
劣化に関しては色などでわかる場合もありますが、
水の混入などは 目視で判断が難しく
車検毎(1〜2年)に交換していた方が良いといわれます。
ブログをご覧の皆様 少しでも気になる際は、下記にお問い合わせください。
※車検や一般修理などメンテナンスに関するお問い合わせはこちら⇒ http://www.everyn.com/yoyaku.php
少し長くなってしまいましたが、作業紹介に戻ります
<ブレーキフルード交換>
次の作業は、下回り点検の際に、
オイル漏れ箇所を発見し、原因を追究したところ
ベルトオートテンショナーからだと確認ができました。
ベルトオートテンショナーとは、
どのような役目をしているか 少し説明しますと、
主な役割は、
ファンベルトと呼ばれる部品が
各補機(オルタネーター・エアコンコンプレッサーなど)に
力を伝える役割をしています。
そのファンベルトが、各補機に力を伝える際に、
一定の力を伝えれるようベルトオートテンショナーが、
自動的にベルトの張りを調節しています。
ベルトオートテンショナーが、故障すると
まず、ベルトが適切に張れないため、ベルトが緩み
異音やベルト溝の損傷・ベルトの劣化を促進させるなどがあります。
さらに ファンベルトが、力を伝えている各補機の故障や
各補機に付随している部品の故障の原因になりえります。
例えば、ファンベルトが力を伝えているオルタネーターに
一定の力が伝えられず、正常にオルタネーターが作動できず
バッテリー上がり・各電装系が使用できないなどが、例に挙げれます。
<交換前>
<下側取り外したベルトオートテンショナー 上側新品ベルトオートテンショナー>
<交換後>
<下側取り外したエアエレメント 上側新品エアエレメント>
次に、エアコンマイクロフィルターを交換です。
今回は、助手席足元ではなく
助手席グローボックス裏にエアコンフィルターボックスがあります。
ですので、グローボックスを取り外しアクセスし、作業になります。
<助手席グローボックス>
<グローボックス裏 エアコンフィルターボックス>
<下側エアコンマイクロフィルター 上側新品エアコンマイクロフィルター>
<フロント側 上側取り外したワイパーゴム 下側新品ワイパーゴム>
<リア側 右側取り外したワイパーゴム 左側ブレード装着済み新品ワイパーゴム>
最後に、
今回 国産車の車検風景をご紹介しましたが、
ガレージエブリンは、輸入車 BMW メインの販売店と思われがちですが、
そのほかのメーカー メルセデスベンツ アウディ ポルシェ フェラーリ etc.
輸入車だけではなく、 国産車も注文販売の取り扱いをしております。
いつもブログをご覧いただいてますユーザー様で、ご家族などお車をお探しでしたら
ご連絡お待ちしております。
京都府の寺〇様へ
この度は弊社をご利用いただき、誠に有難うございます。
一台一台、心をこめて作業しています。
車検完了まで、もうしばらくお待ちくださいませ。
※車検や一般修理などメンテナンスに関するお問い合わせはこちら⇒ http://www.everyn.com/yoyaku.php