青木 英晃の独り言  出発の歌の巻

2010年10月31日

 

 
2010/10/30
青木 英晃の独り言  出発の歌の巻
 
全国のBMWファンの皆様こんにちは! ガレージエブリンの黒子、青木英晃です。

今回も全くプライベートな話題をお許し下さい。
わたくしの長男が今春大学を卒業し選んだ道が警察官で、在学中の早い時期から公務員試験をを受けるから一般の就職活動はしないので落ちたら宜しく!と宣言され、ある意味退路を断った潔さが良かったのか、今春の大阪府警の採用試験に合格しました。

4月から警察学校に入学したのですが、入学時には600余名の仲間が僅か半年で1割以上がリタイヤし、卒業を間近に控えた9月に入っても退学を余儀なくされた学生が居たそうです。
一度ぐらいは警察学校を見てみたいと思い、先日卒業式に行かせて貰いました。

当日父兄はまずクラスの教室に案内され式の時間まで過ごしたのですが、そこはまるで中学校の卒業式のような微笑ましい雰囲気で、黒板には担任の先生に対する寄せ書きが一杯で、
「○○先生は俺の親父だ!」とか
「○○先生出会えて幸せでした」みたいな無邪気なセリフで埋め尽くされていました。
講堂で式が始まる前には、子供達に近寄って写真を撮っても良い時間が設けてあり事前の予想とは随分違うなあと思いましたが、さすがに「君が代」や「校歌」「寮歌」を歌う声量の大きさは半端なくでかくその後グランドで行われた行進はとても規律正しく軍隊調そのもの。
半年間の集団生活で徹底的に個を捨て集団行動に徹する事が教え込まれたんだなあと思いました。

最後にグランドでクラス単位で円陣を組んで先生がご挨拶をされました。遠くから見ていたので会話の内容は全く聞き取れなかったのですが、明らかにみんなの肩は震え泣いているのです。もちろん先生も泣いていらっしゃいました。

後日息子にあの時先生が何とおっしゃったのか問うてみたら、ボソッと一言
「絶対に死ぬなよ!って言われた。」

そうかあ、死ぬかもしれないような仕事に就いたんだなとずっしりと重い気持ちになりました。


その後彼は大阪郊外の事件や事故のきわめて少ない、静かでのどかな署の配属になり、諸先輩方の指導を受けながら日夜頑張っています。

夜中の警ら中にも地元のヤンキーから「お巡りさん、新人さんやなあ」と言われる始末(苦笑)
まさに初心者マークの巡査です。

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