青木 正幸の独り言・・・ EVO・G30.1・ボデイキット完成までの軌跡

2018年11月13日

 

久しぶりの独り言です。

 

コンプリートカーとは・・・

 

じつは一般的にはこれと言った定義はありません。

 

ただ我々がコンプリートカーと表記するには、それなりの定義を設けています。

 

1、 アルミホイール  2、足回り  3、マフラー  4、ボディキット

 

この1〜4のパーツをすべてエナジーモータースポーツでカスタムしている車両を

 

エナジーコンプリートカーと表記しています。

 

ボディキットとは・・・  これは一般的にエアロパーツと呼ばれているものです。

 

開発や装着が簡単な、リップスポイラーやハーフスポイラーから高度な技術と開発費を必要とする

 

フルバンパーエアロまであります。

 

その製法は大きく分けて二つです。

 

ひとつは純正バンパーの一部をカットして、その上に発砲ウレタンを盛り付け、好みの形に削っていく方法。

 

コスト的には安く上がりますが、どれほど腕の良い職人でも上下、左右のデザインや凹凸などの数値を

 

完璧に同じにすることは出来ません。  

 

肉眼では同じに見えても数値は違うものです。   発砲ウレタン造形・・・いまや昔の手法です。

 

それに対し、3D・CADで製作したボディキットの数値は完璧です。

 

※3D・CADとは・・・ コンピューターを使用して設計や製図を行うことです。

 

その優位性はどのパーツメーカーも認知しています。

 

ただしたくても出来ないのです。   それを出来る人がいないのです。

 

CADを書ける人はたくさんいます。   デザインができる人もいます。  クレイ造形が出来る人もいます。

 

製品型を作れるひともいます。

 

この四つをすべて一人で出来るひとがいないのです。

 

私の知っている限り、日本に数人です。

 

私のラフスケッチをもとに3D・CADでボディキットを製作してくれたU氏はその中の一人。

 

EVO・93.1からの付き合いです。

 

では本日はEVO・G30.1 ボデキキット完成までの軌跡を画像とともにアップさせていただきます。

 

下記画像はクレイ(造形用粘土)を盛ってデザイン打ち合わせの途中です。

 

納得行くまでに何度もやし直しをしたため、この形になったのは車両を持ち込んで二ヵ月後でした。

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの造形を専用機材でスキャンしてデータ化します。

 

下記図面はほぼ完成形です。

 

図面フェチの私にはそそる画像です。

 

一流の建築家が設計図を公開することはまずありません。

 

ではなぜU氏は公開をOKしたのか・・・   

 

技術的に真似をされない自信があるからです。

 

 

 

 

 

 

リアアンダーエアロも3D・CAD製作

 

 

 

デイライトカバーももちろん3D・CAD

 

ちいさなパーツですが、このデイライト装着周辺の造形は発泡ウレタンでは精密なものが作れません。

 

3D・CADならではの造形です。

 

 

 

 

バンパー内部センサー装着周辺の画像は、エナジーモータースポーツならではのノウハウが詰まっているため非公開です。

 

 

 

 

 

画像はありませんが、純正パーキングセンサーのホルダーまで3D・CADで図面を起こしABS製で作りました。

 

 

 

 

 

車輌持込から約6ヶ月。

 

待ちに待った初期ロット。

 

いままでの苦労が吹き飛ぶ瞬間です。

 

苦しい・・・けど楽しいボディキット開発。

 

その達成感に浸ることも無く次回作へ。

 

じつはデザイン打ち合わせや3D・CAD図面も終わっています。

 

力作です、ご期待ください。

 

 

BY Aoki

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノーマル状態のG30・ フロント

 

 

 

 

 

コンプリート後の、EVO・G30.1、フロント

 

 

 

 

 

ノーマル状態のG30・リア

 

 

 

 

コンプリート後のG・30.1・リア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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